テカールについて

「テカール」は医療やスポーツ、健康や美容の分野で活躍しています

テカールは、20年以上にわたってヨーロッパの国々では一般的に使用されており、多くのセラピストが患者さんやクライアントが抱える疲労、怪我、痛みなどの原因となる「生理学的」「組織学的」「運動学的」な問題を改善するツールとして活用されています

オンライン上では(英語文献)、テカールに関しての記事や情報をたくさん見つけることできます。

しかし多くの情報が飛び交う現代において、本当の意味での効果が得られる情報は非常に限られています。

 

テカールは、身体の生理学的および組織の再生に関わるプロセスに必要な要素を刺激することができ、慢性腱障害、腱炎、術後のリハビリテーション、筋緊張、筋挫傷(肉離れ)、関節捻挫、打撲、慢性的な痛み、リンパ浮腫など多岐の分野で効果を発揮します。

Pubmedなどの医学・医療系の検索サイトで『Tecar』もしくは『CRET』などで検索した場合、最近の研究では多くの治療方法と効果が発表されていますが、いまだその確実な有効性については様々な意見があり、広く議論されているところです。

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テカールの研究に関する現状

私たちに関連のあるレポートを下記に示しています

・はじめに、現在科学ジャーナル等に発表されている研究が比較的最近のものが多いため、臨床上で理解される様になるまではまだしばらく時間がかかると考えられます

・また、非常に複雑な問題として、一連の治療効果などの有効性は、デバイスによる刺激の反応のみではなく、デバイスによる刺激の反応とセラピストの知識と技術とが組み合わさったものになります

例えば、私たちがある都市から別の都市に移動する際に、私たちは自動車が移動に適した道具だと知っています。しかしながら、私たちがそこにたどり着くことができるかどうかは、それとは全く別の問題となります。

私たちは到着地点に向けて、道順を確認し、車の操作方法をきちんと把握し、移動中に何か問題が起こらないように交通ルールを守り、事故のないように運転する必要があります。

これらすべての状況をコントロールすることで、私たちは目的地に到着することができます。

リハビリテーション等で用いられている医療系のデバイスも、基本的には前述した自動車の例えと大きな違いはありません。

例え医学的に厳密な管理が必要になるような重症症例や難渋症例に対しても、個々それぞれの症状に対応して、可逆的で柔軟な考えを持った人が、基本的な知識や最新のエビデンスに基づいて必要なツールを選択することが大切です。

歴史上の賢人も「病気のタイプを知る事よりも病気を持っている人のタイプを知ることが重要である」と述べています。(Hippocratesヒポクラテス)

クライアントへの治療を成功させるためには、テカールを“使いこなす”ことが大切です

私たちは、可能な限り客観的な要因に基づきながらテカールのテクノロジーを紹介するように努力しますが、さらに深く理解していただくためには、Pubmedや専門のジャーナルなどで科学的なスタディーやトピックをご覧いただくことをお勧めします。

テカール(Tecar)は『電気抵抗性・容量性エネルギー伝達』(Transfer of Energy Capacitive and Resistive)

というコンセプトの頭字語を取ったものです。

この文字から、私たちはこのテクノロジーの目的が何か、使用するエネルギーの種類やどのような反応が身体の中で起こるのかを理解することができます。

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一つ目に、『テカール』は身体内にエネルギーを送るために使われるツールであるということです。

物理学では、機械的、熱、原子、化学などの異なったタイプのエネルギーがあります。

テカールの場合、エネルギーのタイプは電磁気(以下、電気刺激)であり、電気刺激は身体組織にエネルギーを伝達するために使用されています。

私たちが使用する『電気容量性』や『電気抵抗性』という言葉は、電流を身体に“生成”または“伝達”の2つの現象を表しています。

実際の容量性および抵抗性の概念は、「テカール」または「テカールセラピー」に由来するのではなく、電流が電気回路内でどのように作動するかの説明になります。

電子化学の応用領域に深く入る必要はありませんが、容量性電流が身体内部で『生成』されているのに対し、抵抗性電流は身体に『伝達』されている、と理解していただければと思います。

そのため、ターゲットとしている部位と症状、目的などによって、電気刺激をどのように活用するかが大きく変わります。

“エネルギーを身体に伝達する”とは?

きちんとした回答をするためには、おそらく物理療法学の修士課程に匹敵するくらいの、膨大な科目の勉強と時間が必要です。

しかしながら、私たちは日常的に組織のエネルギー状態を変化させる治療法を行っています

:徒手療法では、機械的なエネルギーを利用して、単純な運動から組織の粘弾性まで幅広く変化を引き起こすことが出来ます。

薬物療法では、化学エネルギーを使用して組織内の化学的および電気的に関連するいくつかの生理学的プロセスを抑制、または制御する反応を引き起こします。

例えば、私たちは胃痛があった時にお腹をあたためて痛みを和らげます。これも実際には温熱のエネルギーを使い、痛覚の侵害受容器の反応を引き起こしています。

こうしたことから、エネルギーは身体に何らかの反応を引き起こすものとして考えることが出来ます。

適応されるエネルギーの種類、量、頻度や方法を考慮することは、治療結果にとって重要なことになります。

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テカールは、電気刺激により身体にエネルギーを伝達することができます。

テカールの使用方法によって、毎秒転送されるエネルギー量を正確に制御することができ、少量または大量のエネルギーを伝達するかどうかをセラピスト自身が決定することができます。

またエネルギーが身体内でどのように分散されるか、広い領域に伝播するか狭い範囲に伝播するかを決定することができます。

また、どの組織(関節、靱帯、腱、筋肉、皮膚、血管、リンパなど)にエネルギーを伝播するかもセラピスト自身が決定することができます。

例えば、腱組織の治療過程を本当にサポートしているかどうかを知るには

はじめに、特定の電気刺激によって身体に伝達されたエネルギーが、治癒が必要な組織に到達しているかどうかを知る必要があります。

人の身体は、完全導体(単純に電気を通す物体)とはほど遠く、また電気的な観点からも非常に複雑であり、実験の際に使用するような動物モデルに推測を依存することでは体内の特定の種類の電気的変化を予測することは不十分であり、実質的な検査で調査する必要があります。

私たちは、カタルーニャのサラゴサ大学の理学療法学研究室との共同研究で、T-Plus(テカール)を使用した際の電流の深さと組織内部の温度変化を計測しました。

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その結果、テカールを使用して電気刺激を開始した瞬間から、非常に深い組織まで温熱反応があることを確認できました!

もっと深く知りたい人は、PubmedでPublished in the impact factor magazinに掲載されたこのトピックに関する記事を参照することを強くお勧めします。

この結果から、私たちがデバイスによる効果を、より正確に説明することができ、また医師やセラピストがこのデバイスを使用して行う治療の効果をより理解することが可能となりました。

臨床的な観点から要約すると、炎症、侵害受容器(疼痛)、組織の修復、バイオメカニクス的なプロセスに、循環レベルで非常に早く反応することを示しています。

これらの反応が良好な治療結果につながるかどうかは、セラピストがそれぞれの人や症状の特徴など臨床状況を把握して、それぞれの状態に応じてツールを使い分けられるかどうかに依ります。

私たちが開発したプログラムとテクニックなどの統合システムに関して、またそのトレーニングに関してもっと知りたい方は『What is T-Plus and how it works』の項目を確認して下さい。

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